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渉土間の家 –Wataridoma –

Nagano 10.2013

  • 長野県
  • 構造木造 地上2階
  • 建築面積82.59 ㎡
  • 延床面積93.52 ㎡
  • 施工 (株) 鹿熊組
  • Photo: Hiroshi Ueda
  • 敷地面積 492.22

    A-Collection 022 掲載
  • 計画地は南、東、北と3面が道路に面しており、道路をはさんだ北側には母家、東側には田んぼが広がる、長閑な長野市内の田園エリアにあります。

    2つの箱を土間でつなぐ、平屋をベースにしたスキップフロアの住宅です。

    家族構成は、体育の先生のご主人と音楽の先生の奥様、育ち盛りの2人のお子様の4人家族。「道路からの視線をあまり気にせずに田んぼを眺めたい。滑り棒とピアノの演奏を家族で楽しめる場がほしい。」ご夫妻からいただいたご要望は大きくこの2つでした。
  • そこで、母屋に隣接した北側から入ることとし、土間をはさんで西側にLDKを、東側に子供室、主寝室、クロゼットを配し、プライベートゾーンが土間をはさんで分離できるよう計画しました。

    水廻りはキッチンとダイニングの奥にまとめ、勝手口へ抜ける動線を確保しています。2階にはピアノの演奏を楽しむプレイスペースがあり、吹抜けに面して滑り棒も設置しました。
    またプレイスペースに面した屋上には、洗濯物が干せるようルーフバルコニーを設けてあります。

    子供室、土間、ダイニング、リビングと床の高さを少しずつ変化させるとともに、2つの箱の屋根勾配を逆向きにすることで、天井高さにも変化をつけ、視線が人の動きに合わせて変化していくよう工夫をしています。

    土間は家族や訪れた客人たちの団欒や憩いの場となり、子供たちの遊び場にもなる中間領域です。土間を中心に2つの箱を行き来する「渉る」という所作の中でウチとソトとの間に曖昧な感覚が生まれ、その視覚的な広がりが庭や田んぼともつながって豊かな住空間を育みます。
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