- WORKS住宅
相の家 –sou–
Tokyo 11,2011
- 施工 (株)ウルテック
- Photo: Hiroshi Ueda
- A-Collection 011 掲載
「相」とは、向かい合うことから「互いに」「助ける」という意味を持ちます。
計画地は北西道路に面した都心に近い閑静な住宅地にあり、敷地面積は約25坪。
この中に２世帯＋犬4匹のための住居スペースと１台分のガレージを盛り込むことを条件に計画はスタートしました。
2世帯のボリュームを入れるため、地下1階、地上2階とすることは素直な解決策でありました。地下をいかに快適な空間とするか、そして2世帯の生活をどのように分離し共有するかが、私たちに与えられた課題でした。
1階の半分はガレージと玄関が占めるため、親世帯を半地下＋地下、子世帯を2階＋ロフトの構成とし、中間階となる１階玄関奥に共有部の水廻りを配しました。玄関ホールから半層下りると、親世帯のLDK空間が、スキップフロアで半地下から地下へとつながり、ダイニングキッチンでは1層半、リビングでは2層分の吹抜空間が広がります。 - 2階はワンルームを基本とした子世帯のスペースになっており、子供たちの成長にあわせて仕切りを変えられる間取りになっています。
- 地面を境にして２世帯が互いに向かい合い、助け合う。「相（そう）の家」にはそんな想いが込められています。